水遊びで暑さを吹き飛ばす子供たち=日田市若宮町の竹田公園
日本列島は23日、高気圧に覆われ、関東や東北などの広い範囲で気温30度以上を記録した。東京都千代田区でも30・9度まで上がり、今年初の真夏日となった。
気象庁によると、各地の最高気温は群馬県桐生市が全国最高の34・2度だったほか、同県伊勢崎市34・1度、埼玉県熊谷市33度、東京都練馬区32・4度、福島市32・1度、仙台市31・7度、千葉県船橋市31・4度など。24日も関東など各地で気温が上昇する見通しで、気象庁は「こまめに水分をとり、熱中症に注意してほしい」と呼びかけている。
■大分・日田で34.1度
高気圧に覆われて全国的に気温が上がった23日、九州・沖縄・山口でも各地で真夏日となった。気象庁によると、大分県日田市で34・1度を観測、全国的にも群馬県桐生市に次いで2番目に暑かった。福岡県久留米市で32・5度、佐賀県白石町は32・4度だった。
熊本地震で大きな被害が出た熊本県益城町は31度、熊本市も31・8度。被災地でも厳しい暑さとなった。福岡管区気象台によると、24日は次第に曇りとなり暑さは一段落する見込み。
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熱中症の疑いでの救急搬送も相次いだ。
全国929地点のうち、今年最多の214地点で最高気温が30度以上となる真夏日を記録した。西日本では、京都市33・1度、大阪府枚方市31・3度、和歌山市30・5度、広島県三次市30・7度などいずれも今年最高となり、7月中旬から下旬並みの暑さとなった。
今年最高の30・7度と真夏日を記録した大阪市の鶴見緑地公園(鶴見区)では、噴水で水遊びする親子の姿もあった。
気象庁によると、この暑さは23日まで。24日は気圧の谷や湿った空気の影響で次第に雲が広がり、所によっては雨の見込み。ただ、最高気温が25度以上の夏日となる所が多く、熱中症への注意を呼びかけている。
■岐阜・多治見で33・8度
東海地方は23日、高気圧に覆われて各地で最高気温が30度を超え、名古屋市や岐阜県高山市などで今年初の真夏日となった。気象庁によると、同県多治見市で33・8度、愛知県愛西市で33・4度、三重県亀山市で32・9度など、真夏並みの暑さとなった。
32・8度まで上がった名古屋市。「氷と水ちょうだい」。中区のかき氷店を近くに住む小学生が訪れ、水筒に入れてもらってのどを潤していた。「暑かったから」と6年生の女の子。
一方、名古屋・栄では、就職活動のために黒いスーツを着た女子大学生が、「企業は上着は着てこなくていいというけど、実際は脱げないです」。「本格的に暑くなる前に、早く決めたい」と話した。