お別れ会で氷柱やフルーツをプレゼントされたホッキョクグマのバフィン(左)とモモ=4日午前、大阪市天王寺区、橋本弦撮影
天王寺動物園(大阪市天王寺区)で4日、ホッキョクグマの母娘「バフィン」と「モモ」のお別れ会が開かれた。13日に浜松市動物園に引っ越す2頭に、好物のリンゴ入り氷柱やスイカとメロンの盛り合わせが贈られ、家族連れら約500人が別れを惜しんだ。
バフィン(24歳)は2011年3月、浜松市動物園から繁殖目的で借り受け、和歌山県のアドベンチャーワールドに貸し出されているオスのゴーゴ(11歳)との「年の差カップル」として話題になった。14年11月にモモが誕生したが、国内での今後の繁殖に向けて、娘を連れて浜松市動物園に戻ることになった。
最近は毎週会いに来ていたという堺市南区の会社員八尾典子さん(32)は「寂しいが、浜松でも元気に暮らしてほしい」と話した。
天王寺動物園で2頭が見られるのは11日午後1時半まで。同園のホッキョクグマは昨年3月にロシアからきたメスの「イッちゃん」(2歳)だけになる。(辻村周次郎)