米大統領選で民主党の指名獲得を確実にしたクリントン前国務長官(68)は14日夜、サンダース上院議員(74)とワシントンで会談した。11月の大統領選本選に向け、サンダース氏は若者や労働者がもっと政治に参加できるよう、党予備選のあり方を見直すなど「民主党改革」を要求。同日にあった全米最後となる首都ワシントンでの予備選で敗北したが、撤退表明は見送った。
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ワシントン予備選は、クリントン氏が約8割の得票で大勝した。すべての予備選・党員集会が終了したことを受け、両氏は約1時間半会談。サンダース氏は①党改革に消極的な党全国委員長の解任②若者や労働者らに政治参加を促すよう予備選制度を見直す③自身が唱える最低賃金引き上げ、などの受け入れを要求しており、会談でもこうした内容を党の政策綱領に盛り込むよう求めたと見られる。
クリントン氏の陣営は会談後、「建設的な議論ができた」と語った。ただ、サンダース氏はこの日の撤退表明を見送っており、両者の協議は引き続き行われる見通しだ。