覚醒剤を中国から密輸したグループの指示役だったとして、警視庁は指定暴力団稲川会系の組幹部新井幸於容疑者(63)=横浜市中区福富町仲通=を、覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)容疑で逮捕し、23日発表した。「私には関係ない」と容疑を否認しているという。
組織犯罪対策5課によると、新井容疑者の逮捕容疑は昨年1月、チョコレートケーキの中に隠した覚醒剤約2キロ(末端価格約1億4千万円)を中国から成田空港に郵送して、密輸したというもの。覚醒剤は横浜市内の韓国物産店に送られており、新井容疑者は、この物産店や覚醒剤を送った中国側と連絡を取っていた可能性があるという。
警視庁は、この密輸や売買に絡んだとして男女18人を逮捕しており、新井容疑者がグループの首謀者だったとみている。