福岡県うきは市長選が26日告示され、新顔と現職の2氏が立候補を届け出た。18、19歳が投票する選挙として全国で初めて、7月3日に投開票される。参院選(同10日投開票)は6月22日に公示され、23日に期日前投票も始まっているが、運動期間が7日間と短い同市長選の方が先に投開票日を迎える。
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朝日・東大谷口研究室共同調査
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同市長選に立候補したのは、元小学校教諭で新顔の竹永茂美氏(64)と、2期目をめざす現職の高木典雄氏(64)で、ともに無所属。過去2回は無投票だったため、11年ぶりの選挙戦となった。
市内で新たに選挙権を得る18、19歳は約600人。届け出後、候補者は市内唯一の高校の県立浮羽究真館高校に相次いで遊説に訪れた。部活動で登校していた生徒約50人が校門前に集まって耳を傾けた。候補者の一人は「若い世代として、しっかり未来のうきはを選択して」などと呼びかけた。
演説を聞いた3年の江藤公治さん(18)は「全国から注目されている。若者の声が届くよう、必ず投票に行きます」と話した。
選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる改正公職選挙法は今月19日に施行された。地方選挙では、うきは市長選と同じく7月3日に滋賀県日野町長選(28日告示)も投開票を予定するが、これまでに現職だけが立候補の意思を表明している。(市川雄輝)