文部科学省の大学設置・学校法人審議会は28日、2017年度に私立大44校が入学定員を計7354人増やすことを認める答申を出した。増加人数は前年度の2倍。うち、収容定員が8千人以上の大規模大11校の定員増は3866人で、前年度の3倍にのぼる。
文科省は地方に学生を分散しようと、大規模大に対し、入学定員についての規制を強化。定員の一定割合を超えて学生を受け入れると翌年以降は定員を増やせなくする基準を今年の申請分から段階的に厳しくしている。この規制強化策が18年の申請分(19年度入学分)から本格実施されるのを前に、大規模大が駆け込み申請した形だ。
定員増の人数が多いのは近畿大が920人、東洋大が569人、立命館大が472人、立教大が454人などとなっている。