会見を終え、搭乗口へ向かう日大アメフト部の内田正人監督=2018年5月19日午後3時46分、大阪空港、筋野健太撮影
アメリカンフットボールの定期戦で起きた反則タックルから13日。日本大の内田正人監督が初めて公の場に姿を現し、関西学院大の選手への謝罪と、辞任を表明した。「一連の問題は全て私の責任」と繰り返したが、反則行為の指示については「調査して回答する」と述べるにとどめた。
特集:日大アメフト部違反行為
反則プレー「注意はしてない」 内田監督の一問一答
「一連の問題は全て私の責任です。監督を辞任します。誠に申し訳ありません」。紺のスーツに鮮やかなピンク色のネクタイ姿。内田監督は19日午後3時40分ごろ、大阪空港に集まった報道陣の前で深く頭を下げた。質問が出る前に、辞任を切り出した。
これまで沈黙を守ってきたことについては、「関学大にまず直接謝罪することが大事だった」と釈明。関学大によると、この日、内田監督は関学大の負傷選手や監督らに謝罪した。
問題となった反則行為は今月6日の定期戦で起きた。パスを投げ終えて無防備な関学大のクオーターバックに、日大の守備選手が背後からタックルし、全治3週間のけがを負わせた。選手はさらに2回の反則を行って退場となった。
関学大は「極めて危険かつ悪質な行為」として日大に抗議文を送り、17日の記者会見では、選手や保護者への謝罪を求めていた。
この日、報道陣からは、反則行為への監督の指示に質問が集中。内田監督は「全て私の責任」としながらも、「関西学院大への文書で回答したい」とかわした。日大はこれまで、関学大に「意図的な乱暴行為を行うことを選手へ教えることは全くない。指導者による指導と選手の受け取り方に隔たりが起きていた」と回答している。
一方、一連の反則行為で退場し…