独自動車大手BMWは1日、米半導体大手インテルなどと自動運転で提携すると発表した。完全自動運転(無人運転)の車を共同開発し、2021年までに量産を始めるという。
無人運転車の研究では、心臓部となる人工知能(AI)技術で米グーグルなどが先行する。今回、BMWはインテルとともに、イスラエルの車載カメラ関連技術を持つモービルアイと協力することで、グーグルに対抗していく考えだ。21年には、運転手のいない車を使ったさまざまなビジネスを創出できるとしている。
インテルは最近、自動運転に欠かせない画像認識のベンチャーを買収、この分野への進出を強めている。モービルアイは米ゼネラル・モーターズとも自動運転で提携するなど、業界から引っ張りだこになっている。トヨタ自動車も、米マイクロソフト(MS)と合弁会社をつくったり、AIを研究する子会社を設立したりしている。
グーグルは、欧米に拠点を置く自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との提携を発表している。(ロンドン=榊原謙)