アルメック社の下平（しもだいら）瑠衣さん（２７）の実家は埼玉県富士見市。近所の住民らによると、下平さんは２人姉妹の次女で、地元の中学では成績優秀。朗らかな人柄だったという。

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小中学校で下平さんと同級生だったという女性（２７）は「まじめで頭が良くて、友達付き合いもよかった」。一緒に地域のバレーボールチームに所属し、下平さんは小柄なぶんを練習量で補う「努力型」だったという。海外で働いていることは知人経由で聞いていたといい、「まさか巻き込まれているなんて。信じられない」と話した。

近くに住む別の女性（４３）は、「あいさつを欠かさない愛想の良い子だった。昔から知っている子なのですごいショック。許せない」と憤りをみせた。息子が中学で下平さんと同級生だったという男性（５８）は「よくできた生徒だと聞いていた。人違いだったらいいと思っていたが……」と言葉を詰まらせ「同じ親として、ご両親の気持ちを考えると言葉が出ない」と涙ぐんだ。

フェイスブックなどによると、下平さんは大学卒業後に東京工業大の大学院に進学し、２０１４年にアルメックに入社した。学生時代にボランティアとして加わっていた国際ＮＧＯの日本支部のニュースレターには、「ボランティアをする以前は『ボランティアとはしてあげるもの』という考えでしたが、実際にしてみると『ボランティアさせてもらっている』という考え方に変わってきました」という下平さんの言葉が紹介されている。