元プロ野球選手の清原和博氏(48)=覚醒剤取締法違反(使用など)の罪で有罪確定=に覚醒剤を売ったとして、同法違反(譲渡)の罪に問われた群馬県みどり市の小林和之被告(45)に対し、東京地裁は5日、懲役3年執行猶予5年、追徴金12万円(求刑懲役3年、追徴金12万円)の判決を言い渡した。
室橋雅仁裁判官は「著名な元プロ野球選手から依頼され、譲渡した被告の行為は元選手のファンとして適切でなく、断じて許されない」と非難した。
判決によると、小林被告は昨年9月と今年1月に、群馬県太田市のホテルなどで清原氏に覚醒剤計約1・8グラムを12万円で譲り渡した。被告は清原氏に10回前後、覚醒剤の譲渡を繰り返していたといい、判決は「覚醒剤への親和性が高い」と指摘。一方、清原氏との関係を切ると誓っていることなどから、執行猶予が相当だとした。