経団連が6日発表した大手企業の今春闘の賃上げ額(最終集計、ベースアップと定期昇給)は、月額7497円で、昨年の8235円を下回った。上昇率は2・27%で、昨年の2・52%より低かったが、3年連続で2%を超えた。
安倍政権は2014年春闘から経済界に賃上げを呼びかけ、経団連は会員企業に業績に応じた賃上げを求めてきている。今年は年初からの円高などで経営の先行きに不透明感が強まり、昨年ほどの賃上げ額にはならなかった。上昇率は14年の2・28%も下回った。経団連は3年連続の2%台について「デフレ脱却という社会的要請をふまえた」(労働政策本部)としている。
調査は原則、従業員500人以…