強くて軽い次世代素材のカーボンナノチューブ（ＣＮＴ）の実用化が進んでいる。ミズノ（大阪市）は７日、ＣＮＴを使ったゴルフシャフトを２０１８年に売り出すと発表した。東レやパナソニックなども開発を進めている。

育て「第２の炭素繊維」 カーボンナノチューブ、日本ゼオンが量産開始

ミズノは新エネルギー・産業技術総合開発機構（ＮＥＤＯ）の助成を受けて、スポーツ用品向けの活用法を研究した。樹脂に均一に練り込むことでＣＮＴの特性を引き出すことに成功。少量を混ぜた試作品は衝撃への強さが、炭素繊維を使う従来品より１３％上がったという。

ゴルフシャフトには軽さと強さの両立が求められる。軽いもので３０グラム前後のシャフトを、強さを保ちながらより軽くできるという。ヘッドを含めたクラブ全体の設計も自由度が増すといい、開発担当の松井泰志課長は「ＣＮＴの特性を生かし可能な限り軽いシャフトに仕上げていく」としている。

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