国際通貨基金(IMF)は8日、ユーロ圏経済についての年次報告書を公表した。英国の欧州連合(EU)離脱決定などで「下ぶれリスクが強まった」として、来年の成長率見通しを前年比1・4%増と今年4月時点の前回予想(1・6%増)から引き下げた。
IMFは、世界経済がさらに減速した場合、「内需主導の回復を損ねるおそれがある」と指摘。英国のEU離脱や難民問題などの悪影響が広がれば、「先行きの不透明感をさらに強めうる」と警告した。
報告書では、原油安や金融緩和などで「最近は景気回復は強まった」として、今年の成長率見通しは1・6%増と前回予想(1・5%増)から引き上げた。
中期的には、政府・企業の債務…