東京都目黒区の公園の池で女性(88)の切断された遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された男が、「金銭目的でベランダから入り、(女性と)鉢合わせたので殺した」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。遺体の切断についても認めており、警視庁は殺人や死体損壊の容疑でも調べを進める。
死体遺棄容疑の男、殺害や切断も示唆 目黒の公園遺体
公園の池に切断遺体、20代男を遺棄容疑で逮捕 東京
逮捕されたのは、世田谷区野沢3丁目の無職池田徳信(やすのぶ)容疑者(28)。調べに対し、金銭を狙って6月20日にマンション3階の女性宅に侵入し、「ベランダから2階に上ったが、閉まっていたので3階に入った」と話しているという。侵入後、室内にいた女性を殺害し、遺体を解体したことも認めているという。女性との面識については、これまでに確認できていない。
捜査関係者によると、女性宅マンション玄関の防犯カメラには20日午前5時ごろ、黒っぽいリュックを背負ってマンションを出る池田容疑者が映っていた。翌21日午前2時ごろにも、スポーツバッグを肩にかけて出て行く映像が残っていた。その後、遺体が見つかった池周辺の防犯カメラにも、同じバッグを持って自転車に乗る様子が映っていたという。警視庁は、女性の遺体は21日に遺棄された、とみている。
また、女性宅のマンションを出る池田容疑者が防犯カメラに映っていた20、21両日とも、マンションに入る姿は確認されておらず、いずれもベランダから侵入したことを認めているという。女性宅とその下の2階の部屋のベランダからは、池田容疑者の足跡が確認された。