当選が確実となり、花束を受け取る民進党の伊藤孝恵氏=10日午後8時15分、名古屋市東区東桜2丁目、戸村登撮影
改選数が1増え4となった愛知選挙区は、自民党現職の藤川政人氏(56)と公明党新顔の里見隆治氏(48)、民進党の現職斎藤嘉隆(53)と新顔伊藤孝恵(41)の両氏が当選を果たした。全国で自民が議席を伸ばす中、愛知では民進が半分の議席を確保し、支持の底堅さを示した。
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「欲張って2人目を出したが、伊藤さんを参院に送ってください」。民進の岡田克也代表が9日夜、選挙戦の「最後の訴え」の地に選んだのは名古屋だった。
伊藤氏の擁立は今年2月で、大きく出遅れた。党本部は伊藤氏の支援へ枝野幸男幹事長、野田佳彦前首相らを次々と投入し、総力戦を展開した。
「組織力のある男性」と「無党派層を取り込める女性」のセットは、2007年と10年の参院選で功を奏した必勝パターン。3年前に競合したみんなの党は解党し、日本維新の会の多数派が民進に合流したことで、野党の票を集めやすい環境も整っていた。
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