福岡県筑後市のリサイクル店事件で、経営者夫婦の夫、中尾伸也被告(49)の公判が12日、福岡地裁であった。妻の知佐被告(47)=一審で懲役30年、控訴=の妹と両被告の長女の調書を検察側が読み上げ、店や家族内での支配関係などを説明した。
被告「死亡直前まで夫婦で暴行」 筑後リサイクル店事件
被告の妻「殺人者の娘にしたくなかった」 筑後の事件
リサイクル店事件、妻の殺人罪は認めず 懲役30年判決
この日は、2006年10月に義弟の冷水(ひやみず)一也さん(当時34)とその息子大斗ちゃん(当時4)を暴行で死亡させたとされる傷害致死罪の審理が始まった。
両被告の長女の調書によると、長女は当時6歳前後で、2歳年下の大斗ちゃんが両被告宅に住んでいた。
長女と大斗ちゃんは普段、正座や「気をつけ」の姿勢で知佐被告に怒られた。ある時には浴室に裸で立たされた2人が知佐被告から平手打ちや殴打をされ、「大斗ちゃんは『気をつけ』のまますごく泣いていた」と振り返った。
長女は「ママが言うことが絶対で私とパパはママの機嫌や顔色を見て生活していた」とし、「ジャイアンがママ、スネ夫がパパ。ドラえもんはうちの家にはいなかった」と説明した。
知佐被告の妹の調書によると、…