中国のGDP成長率の推移
中国の国家統計局が15日発表した今年4~6月期の国内総生産(GDP)は、物価の上昇分を除いた実質で前年同期比6・7%増となり、成長率は1~3月期から横ばいだった。2008年のリーマン・ショック直後以来の最低水準まで減速した成長率が、1年ぶりに下げ止まった。
市場は6・6%程度への減速を見込んでいたが、実際の成長率はこれを上回った。中国政府は年間の成長率目標を「6・5~7・0%」としている。
同時に発表された上半期の各種統計では、鉱工業生産が1~6月に6・0%増となり、前期の1~3月期よりも0・2ポイント加速した。工場や建物などへの固定資産投資は9・0%増で前期からは1・7ポイントの減速。この中で、国有企業による投資が23・5%と大きく伸びた。政府による公共事業を受注した国有企業が投資や生産を増やし、景気を下支えしている構図が浮かぶ。
これに対して、民間企業の投資…