熊本地震の本震による土砂崩れで倒壊し住民が犠牲となった家に、近所の住民が訪れ花を捧げた=16日午前9時29分、熊本県南阿蘇村、福岡亜純撮影
2度目の震度7を記録した熊本地震の本震から3カ月となった16日、熊本県内では献花や黙禱(もくとう)をして犠牲者を悼む人たちの姿が見られた。
特集:熊本地震
特集:あなたの街の揺れやすさを住所でチェック
15日にようやく避難指示が全て解除された南阿蘇村。立野地区では本震の後、片島信夫さん(当時69)、利栄子さん(同61)夫婦が土砂崩れに巻き込まれるなど、計3人が死亡した。また、近くを車で通っていたとみられる大学生の大和晃さんが安否不明のままになっている。
16日午前9時半ごろ、立野地区から隣の大津(おおづ)町の「みなし仮設住宅」に身を寄せる山内博史さん(62)ら8人が片島さん夫婦宅の玄関に、線香と花を手向けて手を合わせた。山内さんは「ここだけは4月16日から時が止まっている。災害への悔しさを改めて感じる」と話した。
現場付近では九州電力の黒川第…