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夫に無期懲役求刑「反省の情が希薄」 リサイクル店事件

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2016-7-22 14:24:44  点击:  切换到繁體中文

 

福岡県筑後市のリサイクル店経営の夫婦が、従業員ら3人を死なせたなどとして殺人や傷害致死などの罪に問われた福岡地裁での裁判員裁判で、検察側は22日、夫の中尾伸也被告(49)に無期懲役を求刑した。弁護側は最終弁論で一部の罪が成立しないと訴えた。判決は8月8日に言い渡される。


検察側は論告で、伸也被告らは被害者らに繰り返し暴力を加え、過酷な虐待を長期間続けたと指摘。事件は妻知佐被告(47)=一審で懲役30年、控訴中=が主導したと言えるものの、「自主的・積極的に強度かつ継続的な暴力を加え、直接虐待行為に及んでいる」とした。


また2年余りの間に3人の命を奪い、骨は粉々にして川に流すなど徹底的な隠蔽(いんぺい)工作をしたとして「刑事責任の重さは知佐被告と同程度。自己の暴力を過小に供述し、妻の支配下にあったと述べ、反省の情が極めて希薄」と述べた。


両被告が死亡に関与したとされるのは4人。このうち①2004年に衰弱死した従業員の日高崇さん(当時22)への殺人罪②06年に死亡した義弟の冷水(ひやみず)一也さん(当時34)とその息子大斗ちゃん(当時4)への傷害致死罪で起訴された。


弁護側は日高さん事件について殺意を否認。また大斗ちゃん事件は「知佐被告との包括的な共謀関係は存在しない」として、伸也被告の傷害致死罪は成立しないと指摘。事件全体については「知佐被告の支配下にあり、『代行者』だった」と訴えた。


伸也被告は最終意見陳述で「被害者の遺族の方々にこの場をお借りしましておわびします」と4秒ほど頭を深く下げた。


6月にあった知佐被告の一審判決は殺人罪の成立は認めず、3件とも傷害致死罪に当たると判断。無期懲役の求刑に対し、懲役30年とした。(張守男、緒方雄大)



 

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