中国動画プラットフォーム・ビリビリ(bilibili)によると、ビリビリは今年6月下旬に「ビリビリ動画衛星」と呼ばれるリモートセンシング衛星の打ち上げを予定している。衛星が撮影するリモートセンシング動画・写真データはビリビリの科学普及に用いられる。環球網が伝えた。
ビリビリによると、同衛星は宇宙から世界を眺める「目」のようなものだ。地上から500キロメートル以上離れた太陽同期軌道で地球を眺め、毎日地球を15周する。衛星には3次元立体イメージング機能があり、高精度地球リモートセンシング観測を実現し、夜の都市の微光を捕捉し、地球のオーロラの変化を観測でき、さらに月や土星などの天体観測を行うこともできる。
同衛星の公式アカウントがビリビリでリリースされた。6月下旬に衛星打ち上げの一部始終を独占ライブ配信する。今後は衛星が撮影した大量のリモートセンシング動画・画像データを基礎とし、科学普及動画を定期的に更新する。科学技術、人文、歴史、地球、公益、教育など複数の分野の内容が含まれる。またビリビリのユーザー向けに撮影を行い、衛星を使い美しい地球を撮影する。
同衛星は長光衛星技術有限公司が独自に研究開発した多機能リモートセンシング衛星で、「吉林1号」シリーズ国産衛星の成熟した完成機及び技術の基礎を継承し、独自開発した大判高分解能動画カメラ、広視野夜光専用カメラ及び次世代高速メモリシステムを採用。高分解能イメージング、運動動画撮影、天体・オーロラ撮影、夜光リモートセンシングなどの機能を持つ。
長光衛星公司のスタッフによると、同衛星の重量は約172キログラムで、高性能ペイロードカメラ2台を搭載する。メインペイロード動画カメラは分解能0.92メートル以内、幅11×9キロメートルの超高画質カラー動画を撮影できる。サブペイロード夜光専用リモートセンシングカメラは分解能50メートル以内、幅200キロメートル以上の夜光リモートセンシング映像を撮影できる。衛星は軌道投入後、これまで打ち上げられていた16基の吉林1号とネットワークを組み、衛星ネットワークの多次元リモートセンシング情報取得能力を高め、緊急時安全、防災・減災、都市建設などの分野で効果を発揮する。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月3日