井山裕太碁聖
囲碁の第41期碁聖戦五番勝負(新聞囲碁連盟主催)の第3局が28日、大阪市で打たれ、七冠の井山裕太碁聖(27)が挑戦者の村川大介八段(25)に269手までで黒番中押し勝ちし、3連勝で防衛を果たした。井山は七冠を堅持するとともに碁聖5連覇を達成し、「名誉碁聖」を名乗る権利を獲得した。
井山が七大タイトルの名誉称号の資格を得るのは、6月の本因坊5連覇達成による「二十六世本因坊」に続いて二つ目。名誉称号は5連覇か通算10期獲得が条件で、原則として60歳または引退時から名乗れる。
4月から囲碁界初の七大タイトル独占を続ける井山の次の防衛戦は、8月30日に開幕する名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)。挑戦者は8月上旬に決まる。(深松真司)
〈井山碁聖の話〉 読みがまずく、防衛できたのは幸運だった。名誉称号に恥じないように、今後も精いっぱい戦っていくだけです。