火力発電所予定地
西部ガスは28日、北九州市若松区に計画中の液化天然ガス(LNG)火力発電所の着工を先送りすると発表した。運転開始は2020年度だったが、今後のメドは立っていない。計画当時と電力供給の環境が変わり、売電先であてにしていた九州電力や新電力との交渉が進んでいないためだ。
特集:川内原発
「天然ガスの火力発電が本当にやっていけるかが、一番の大事な判断材料。現時点ではなかなか見通せなかった」。酒見俊夫社長は28日の会見で、同社初の火力発電所建設を先送りする理由をこう語った。
計画では18年度に着工し、20年度に出力40万キロワット級の1基を稼働。26年度までに計4基、160万キロワットの発電所を建設する予定だった。実現すれば、九州電力の川内原発(鹿児島県薩摩川内市、計178万キロワット)に迫る規模となる。
計画表明は14年1月。「原発…