甲子園のグラウンドで練習をする松山聖陵の投手アドゥワ=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、林紗記撮影
■4日の甲子園練習
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《松山聖陵》 ナイジェリア人の父を持つ196センチの大型右腕アドゥワは20球ほどの軽めの投球。7月28日の愛媛大会決勝では打球を右肩に受けており、グラウンドでは荷川取監督から「ゆっくり、ゆっくり」と全力投球を抑える声が飛んだ。ただ本人は甲子園のマウンドが気に入ったようで、「愛媛の球場のマウンドより高かったが、さらに角度がつくので自分にとって有利です」と語った。
《東邦》 フリー打撃では下位打線も快音を響かせた。愛知大会はエースで4番の藤嶋が打率0割台と不振に陥るなか、7~9番の下位打線が3割超と奮起して春夏連続の甲子園出場をつかんだ。9番打者として打率4割9厘、チームトップの2本塁打と活躍した鈴木理は、「選抜は藤嶋に連れてきてもらったようなもの。この夏は、みんなの力で来られたと思っている」と胸を張った。
《高川学園》 「マウンドの傾斜がちょうどよく、投球時の体重移動がうまくいく」と左腕山野は手応えを口にした。最速145キロの左腕だが、もう一つの武器は90キロ台の大きなカーブ。「直球をさらに生かすため」と今春から投げるようになった。打者のタイミングを外すには効果的だという。「甲子園でもかなり投げると思う。緩急を使って、ほかの投手と違うところを見て欲しい」