男子73キロ級決勝、小内刈りで一本を奪う大野将平(右)=諫山卓弥撮影
(8日、柔道男子73キロ級)
男子73キロ級で力の差を見せつけて優勝した大野将平(旭化成)。全5試合で8個の技による得点を奪い、その多彩な技術を世界中に披露した。
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決勝のオルジョイ(アゼルバイジャン)戦では「けんか四つの相手に有効」という内股で技ありを奪うと、3分15秒に浅めの内股を見せてから、逆の足に小内刈りをかけて一本勝ち。相手の重心を完璧にコントロールした。
ここ2年のきまり技を見ると、技による得点の45%を内股と大外刈りが占める。前に出ている足を狙うのが基本姿勢で、利き手が右の大野の場合、相手の左足が前なら内股、右足が前なら大外刈りが戦いの軸となる。3回戦で決めたきれいな内股も、相手の左足が前に出た瞬間を狙った。
大野はこの2本の宝刀を「表裏…