男子団体で跳馬の演技を終えてガッツポーズをする内村航平=8日、リオ五輪アリーナ、長島一浩撮影
(8日、体操・男子団体決勝)
体操男子の個人総合で2009年から世界の頂点に君臨し続ける内村航平(27)。数々の実績を残してきた絶対王者が、一番欲しかった五輪の団体金メダルを、ようやく手に入れた。
体操男子団体、日本が金 アテネ以来3大会ぶり
特集:内村航平
「すげえ。同じ舞台に立ちたい」。体操ニッポンが復活を遂げた04年アテネ五輪を見た15歳の少年は心を揺さぶられた。当時はきつい練習が好きではなかったが、アテネ五輪のビデオを見ると頑張れた。
4年後の北京五輪に19歳で初出場。地元の中国に圧倒され、団体で銀メダルにとどまった。翌年から個人総合での世界連覇が始まったが、団体の日本は勝てなかった。ロンドン五輪を含め、いつも表彰台で上にいるのは中国だった。14年の世界選手権では0・1点差で惜敗。表彰式でもらった花束を床にたたきつけた。
「個人総合の連覇にこだわりは…