ゆかの演技を終えて村上茉愛(手前)と抱き合う杉原愛子=長島一浩撮影
(9日、体操 女子団体総合決勝)
体操の女子団体での4位入賞は1968年メキシコ五輪以来の快挙。くしくも、塚原千恵子監督が選手として出場していた。
体操女子団体、日本4位 メキシコ五輪以来48年ぶり
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リオオリンピック
「そうなんですか?」「え、初めてじゃないの?」。選手5人の平均年齢は18歳。彼女たちが、ぴんと来ないのも無理はない。
塚原監督が「いい意味で今どきの子たち。とにかく明るい」と評するチーム。ロンドン五輪を経験した主将の寺本明日香(中京大)以外は初出場だ。お湯が出ないなどトラブル続きだった選手村での生活にも動じず、まるで旅行に来ているかのように楽しんだ。
湯船がなかった。「ショック。1カ月分の入浴剤を持ってきたのに」。杉原愛子(朝日生命)はゴミ袋にお湯をため、小さく丸まってつかった。ゴミ箱がないと分かれば、寺本が段ボール箱で作った。
いざ大舞台に上がっても、そんな雰囲気はまったく変わらない。耳をつんざくような地元のブラジル、世界女王の米国への大歓声の中でも、好演技を続けた。ゆかで宮川紗江(セインツク)がラインオーバーをした以外は、ミスらしいミスはなかった。
最終種目を前に、日本は3位に…