木更津総合―広島新庄 一回表木更津総合1死、木戸は右越えに本塁打を放つ。投手堀①=杉本康弘撮影
(17日、高校野球 木更津総合2―0広島新庄)
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■木更津総合・木戸涼外野手(3年)
「最高です!」。2試合連続完封の早川が立つと思っていた、憧れのお立ち台。試合後、自分が呼ばれると聞かされてから、表情は緩みっぱなしだった。
一回、先制の右越え本塁打。「(168センチと)体の小さい僕には力で押してくる」と狙った直球をたたいた。公式戦では初めて、スタンドまで届いた。ベンチに戻ると、笑顔の早川から背中をたたかれた。
ムードメーカー。試合前、仲間にこう予告した。「ホームランを打ったら、全部のベースをヘッドスライディングして回るよ」。もちろん、冗談。「打てると思ってなかったから言っただけです」。後輩からは「好きにしてください」とあしらわれたそうだ。
チームは夏の甲子園で初の8強入り。「うちは早川のチーム。次も早い回に点を取ってあげたい」。3年間同じクラスのエースの力になるつもりだ。(鈴木健輔)
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○早川(木) 被安打3、99球で初戦に続いて完封。「甲子園に不思議なパワーをもらっている。あのマウンドに立つといい球がいく」とニコニコ。
○井上(木) 七回2死二塁で中前に貴重な適時打。「早川のためにも打ちたかった。なかなかタイムリーが出る選手じゃないので、自信になります」