大学入試センター試験に代わり2020年度に始める共通テストで導入する記述式問題について、文部科学省は、受験生が出願した大学が採点を担う方向で検討を始めた。国立大学協会入試委員会(委員長=片峰茂・長崎大学長)の提案を受けた。科目は当面、国語のみとする。記述式はマークシート式と違って機械的に採点できず、どう処理するかが問題となっていた。案が採用されれば、導入にめどがたつことになる。
採点に人工知能も活用 大学入試新テスト、まとめ案公表
新テストは現在の中学2年生から受験する。
記述式の導入は、思考力や判断力、表現力を重視する入試改革の目玉とされ、1点刻みではなく数段階で評価する。共通1次、センター試験とマークシート式だけだった日本の共通試験は大きな転機を迎える。
文科省はこれまで、50万人超…