永六輔さん、大橋巨泉さんの思い出を語るピーコさん=東京都港区、山本和生撮影
■連載「笑いにのせて」3 服飾評論家・ピーコさん
7月に亡くなった永六輔さんは、声高に言わないけど、立場の弱い人たちの側に立ってものをしゃべったり、見たりすることが大事だといつも語っていました。「沖縄からは東京が見えるけど、東京からは沖縄が見えないんだよ」って。
連載「笑いにのせて」
沖縄の現状って、今も東京にいる人たちには見えないし、わかっていない。基地移転問題も、沖縄の民意はノーなのに、国は目を向けないわけでしょ?
知り合ったのはデビュー直後の40年前。私が衣装をデザインしていたシャンソン歌手の石井好子さんの紹介でした。トークショーのお仕事で私とおすぎ、永さんが年に3、4回、沖縄に通うようになって。ひめゆりの塔などの戦跡も一緒に回るようになったの。私たちが知らなかった沖縄がどんな所で、国内最大の地上戦があった場所でどんなことがあったのか。話し続けてくれました。私やおすぎにとって「師匠」。永さんがいなかったら、戦争がどんなものかも知らずに生きてきたと思うんです。
大橋巨泉さんの週刊現代の連載…