日本を訪れる外国人旅行者が増加していることを受け、法務省は2日、入国審査官62人を緊急増員することを明らかにした。入国審査の待ち時間が長くなっている空港などに配置し、入国手続きのスピードアップを目指す。
日本を訪れた外国人旅行者数は昨年、過去最多の1974万人を記録。今年は昨年を上回るペースで伸びており、7月までで約1400万人となっている。政府は、東京五輪・パラリンピックのある2020年には年間4千万人とする目標を掲げている。
その一方で、世界ではテロ事件が続発。テロリストらの入国を防ぎつつ、旅行者の審査を円滑に進めることが求められている。
このため、法務省は審査が長引いている空港など計8カ所で入国審査官を増員。関西空港で25人、成田空港で12人、新千歳空港で4人を増やす。今年上半期の審査の待ち時間は、平均で関西40分、成田27分、新千歳31分だった。国際線が増便された高松、鹿児島、仙台の3空港でも2~3人を増員する。
さらに、中国などからのクルー…