改装したリーガロイヤルホテル京都のツインルーム。壁に竹林をあしらい、ふすまなども使って「和」を演出している=下京区
JR京都駅近くのホテルが続々と改装・改築に乗り出している。2020年の東京五輪までに、外国人を中心とした観光客の受け入れ態勢を整えるためだ。グループで宿泊できる部屋を増やしたり、和風の内装を採り入れたりと、ニーズの変化を受けてそのあり方も様変わりしている。
1969年開業のリーガロイヤルホテル京都は8日、2月1日から休館して続けていた全館の改装を終え、営業を再開した。
複数人で旅行する外国人が多いことを意識してシングルルームをなくし、ファミリーやツインの客室を増室。竹林をイメージしたフロアを設けるなど、日本的な雰囲気にしつらえた。
中村雅昭・総支配人は「休館は大きな決断だったが、2020年を見据えると今しかない。これまでのお客さまに加え、外国人の個人旅行者を取り込んでいきたい」と話す。
外国人を意識しているのは、他のホテルも同じだ。
駅北側では京都新阪急ホテルが昨夏、3人で泊まれる部屋の数を4倍に増やし、禁煙ルームも2倍に増やした。いずれも外国人の要望が多かったという。昨年4~6月に約4割だった外国客の比率は、今年8月には5割を超えた。
京都センチュリーホテルは今春…