会談終了後、共同記者会見する米国務省のソン・キム北朝鮮政策担当特別代表(左)と、韓国外交省の金烘均(キムホンギュン)・朝鮮半島平和交渉本部長=13日午前、ソウルの韓国外交省、東岡徹撮影
北朝鮮の核問題に関する6者協議で首席代表を務める米国務省のソン・キム北朝鮮政策特別代表と、韓国外交省の金烘均(キムホンギュン)・朝鮮半島平和交渉本部長が13日、ソウルで会談した。終了後の共同記者会見で金氏は5回目の核実験を行った北朝鮮に対し、「両国は可能なすべての手段を使って、さらに強く圧迫していくことにした」と述べた。
特集:北朝鮮の核実験
会見で金氏は北朝鮮の5回目の核実験に対して13日現在、85カ国と八つの国際機関が糾弾する立場を表明していると説明した。また、4回目の核実験以降も国連安全保障理事会の制裁決議などとは別に、60あまりの国や国際機関が、北朝鮮との高位級の人事交流や協力事業を中止するなど圧力をかけているとした。
そのうえで、金氏は新たな安保理決議にはより強い措置を講じると強調。キム氏も「北朝鮮にこのような不法で危険な行動については必ず深刻な対価があるということを証明するために、新たな制裁をはじめとする追加的な措置も考慮する」と述べた。
一方、4回目の核実験の後、北朝鮮には国連安保理の制裁決議や、日米韓の独自制裁も科された。それでも5回目の核実験が行われたことに関連し、キム氏は「制裁や圧迫措置には時間が必要だ」と語った。(ソウル=東岡徹)