福岡県福智町の助成金を巡る汚職事件の判決公判が15日、福岡地裁田川支部であり、岩田光生裁判官は、詐欺罪と収賄罪に問われた元町人権・同和対策課長の鈴木秀一被告(61)に懲役3年、執行猶予4年、追徴金12万2570円(求刑懲役3年、追徴金12万2570円)、詐欺罪と贈賄罪に問われた前部落解放同盟福智連絡協議会委員長の原田正被告(87)に懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)を言い渡した。
判決などによると、2014年11月~今年2月、同和対策関連の全国大会などに出席すると偽り、鈴木被告は出張旅費4回分計約33万円を、原田被告は助成金4回分計約104万円を町から詐取。また、鈴木被告は昨年12月、助成金の新年度予算枠を前年度並みに確保する見返りに、原田被告から10万円を受け取り、韓国旅行の費用なども支払ってもらった。