大阪府富田林市と同府羽曳野市の議会事務局が、市議の政務活動費について情報公開請求をした報道機関名を複数の市議に伝えていたことがわかった。
富田林市議会事務局によると昨年12月、報道機関2社が男性市議の政務活動費の不正受給問題にからんで本会議の撮影を申請。撮影を認めるかどうか議会運営委員会で話し合った際、ある市議が「2社は撮影申請以外の動きがあるか」と質問した。事務局側は2社の社名を明らかにして「政務活動費の情報公開請求もありました」と伝えた。当事者の男性市議は出席していなかったという。事務局の担当者は取材に「認識が甘かった。次からは伝えないようにしたい」と話した。
羽曳野市議会事務局は2014年10月、市議会各会派の幹事長会議で、政務活動費の情報公開請求をした報道機関1社の社名を報告した。事務局の担当者は「議員に関わることなので伝えた。今後は慎重に判断したい」と話した。(鈴木洋和)