ロームが展示した折り鶴形の飛行体「ORIZURU」=千葉市の幕張メッセ
千葉市で開かれているIoT(モノのインターネット)の総合展「シーテックジャパン」で、電子部品メーカーが無線通信やセンサーの技術を競っている。IoTで社会の課題の解決を図るには、膨大なセンサーが必要とされ、需要増が見込まれている。
「見逃さないでください!」。女性のアナウンスの声が響くと、ビニールと発泡スチロールでできた「折り鶴」が空中で羽ばたき、くるっと1回転した。
ロームが出展した飛行体「ORIZURU」だ。4枚の翼を羽ばたかせて飛ぶ。飛ぶ方向はリモコンで指示するが、翼は自動で制御し、姿勢が崩れないようにする。内部にある複数のセンサーで加速度と傾きを感知し、情報をマイコンに即時に届ける仕組みで、軽量小型のセンサー技術をアピールするための実演だ。
IoTが広がれば、さまざまな…