生後3カ月の長男を揺さぶって意識不明の重体にさせたとして、大阪府警は12日、大阪市住吉区我孫子2丁目の建設作業員、三浦孝平容疑者(27)を傷害の疑いで逮捕し、発表した。府警によると「暴力はふるっていない。なぜ息子がこのような状態になったのかわからない」と否認。長男は今も意識不明で、自力で呼吸できない状態だという。
捜査1課によると、三浦容疑者は昨年3月14日、自宅マンションで長男(1)を抱えて揺さぶるなどし、急性硬膜下血腫の傷害を負わせた疑いがある。複数の医師の所見では、慢性的な脳の損傷や眼底出血もあることから「揺さぶられっ子症候群」の可能性が高く、虐待の可能性が高いとみている。
三浦容疑者は同日、自宅から「(息子が)息苦しそうだ」と119番通報した。長男と妻(27)との3人暮らしで、妻は外出中だった。救急隊員から「心肺停止の乳児を病院に運んでいる」との連絡を受け、府警が虐待の疑いがあるとみて調べていた。
三浦容疑者は逮捕前の9月上旬、朝日新聞の取材に応じ、「息子が家で寝ていたら突然、鼻水が逆流して意識がなくなった。自分は何もしておらず、疑われて納得できない。虐待によるけがは一切ない」と話していた。