愛知県新城市の廃屋内に荻野サクコさん(71)の遺体を遺棄したとして40代の2人が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、2人は荻野さんの預金通帳などを管理し、荻野さんが行方不明となった昨年末以降も口座から金を引き出していたことが県警への取材でわかった。県警は2人が荻野さんの年金など金銭目当てに近づいた可能性が高いとみて調べている。
逮捕されたのは、いずれも住所不定無職の小久保裕弘容疑者(40)と影山友美容疑者(41)。2人は共謀して昨年12月31日ごろ、同市七郷一色(ななさといっしき)の廃屋内に、近くに住む荻野さんの遺体を遺棄した疑いがある。
県警によると、2人は荻野さんと知り合って以降、預金通帳やキャッシュカードを預かり、買い物など身の回りの世話をする名目で暗証番号を聞きだして金を引き出していたという。
荻野さんが失踪した昨年末以降も、口座に振り込まれていた年金が引き出されていたという。