愛知県と名古屋市は、名古屋駅近くの名古屋高速道路の新洲崎ジャンクション(同市中村区)に新たにインターチェンジ(IC)を設ける方針を固めた。2027年のリニア中央新幹線の開業に向けたアクセス向上が狙い。検討していた名古屋駅と名高速を直結する構想は断念する方向だ。
名古屋駅周辺の名高速のICは駅まで最短でも数百メートル離れている。最も近い「錦橋出口」は駅の反対向きで、周辺の交通渋滞の一因となっていた。そのため、新洲崎にICを新設し、名古屋駅に出入りするバスなどの接続時間の短縮を図る。
県と市は、リニア開業による集客効果を高めるには「駅直結」が必要だとして、駅東側に再開発ビル建設を計画している名鉄に協力を呼びかけていた。しかし、用地を買収する費用がかさみ、実現は難しいと判断した。
県と市は26日、整備計画を名高速公社や鉄道事業者などに示す。