本来のスタート位置を示す金属びょう(長井市提供)
山形県内唯一のフルマラソン大会として16日に開かれた第30回長井マラソン大会で、山形県長井市は27日、路上にあったスタート位置を誤り、距離が規定に48メートル足りなかったと発表した。完走した533人のうち、日本陸上競技連盟に登録している97人はフルマラソンの公認記録にならないという。
長井市によると、スタートの位置を設定する際、本来の目印ではなく、近くにあったほかの大会の金属びょうの位置に合わせてしまったという。選手が位置に並んだ際、事務局が誤りに気づいたものの「この程度の距離は許容範囲」と判断してスタートした。しかし大会後に山形陸上競技協会から「公認記録と認められない」との指摘を受けたという。
大会会長の内谷重治・長井市長は「多大なご迷惑をおかけし、心から深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。(石井力)