東日本大震災で被災した高速道路の復旧工事をめぐる談合事件で、独占禁止法違反の罪に問われた道路舗装会社「大成ロテック」「東亜道路工業」と営業担当者2人の判決が27日、東京地裁であった。島田一裁判長は、両社にいずれも罰金1億2千万円(求刑罰金1億5千万円)、両社の営業担当者に懲役1年2カ月執行猶予3年(求刑懲役1年2カ月)を言い渡した。
判決によると、両社を含む計10社は共謀し、2011年7~9月に東日本高速道路が一般競争入札で発注した舗装工事12件で、各社が1工事ずつ受注できるように談合した。判決は「両社は『調整役』が主導する談合に積極的に参加、協力した」と非難した。