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21年ぶり寺にそろった「誓願寺縁起」 京都で特別公開

秋の「京都非公開文化財特別公開」(京都古文化保存協会など主催、朝日新聞社特別協力)が28日始まり、京都市中京区の誓願寺では寺の由緒などを描いた「誓願寺縁起(えんぎ)」(国重要文化財)と、今年見つかった模本が初めて並んで展示された。


秋の京都文化財特別公開


縁起は3幅あり、第1・2幅が鎌倉時代、第3幅が江戸時代の絵師・海北友雪(かいほうゆうせつ)の作という。667年の天智天皇の勅願による寺の創建から室町期までの寺の由緒や霊験が場面ごとに描かれる。ふだんは京都国立博物館に寄託されており、今回21年ぶりに3幅そろって寺で展示された。


模本は、醍醐天皇や恵心僧都源信、清少納言らが描かれた第1幅を明治時代に写したもので、今年2月に本堂下の地下倉庫で偶然見つかった。原本では黒ずんでみえない顔の表情などが鮮明に残る。


特別公開は京都市と京都府八幡市の計21カ所で11月7日までの午前9時~午後4時、1カ所あたり大人800円、中高生400円(一部異なる)。問い合わせは京都古文化保存協会(075・754・0120)へ。(久保智祥)


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