家族との再会を喜ぶ元人質のアディ・マヌルンさん(左)=ジャカルタ、古谷祐伸撮影
ソマリア沖の海賊に2012年に人質に取られたインドネシア人の船員4人がこのほど解放され、インドネシアの首都ジャカルタで10月31日、家族と約4年7カ月ぶりに再会した。元人質らは会見で「夢のよう。早く家に帰りたい」と喜んだ。
4人を含むフィリピン、ベトナム、カンボジアなどの船員計29人は、オマーン船籍の漁船「ナハム3」に乗り組んでセーシェル沖を航行中の12年3月26日、ソマリア海賊に襲われて人質になった。13年秋からは治安の悪いソマリア中部の内陸部に身柄を移された。
1600日を超す拘束中に3人が病気などで死亡。残った26人が23日、関係者の解放交渉の末に解放されたという。交渉の経緯は明らかになっていない。
この日、4人はインドネシア外…