大阪市西淀川区で6月、乗客の女性に対する強制わいせつ容疑で大阪府警に現行犯逮捕された元タクシー運転手西尾耕平容疑者(31)=大阪府門真市島頭1丁目=が、8年前と9年前に府内で発生した別の2事件について強姦(ごうかん)容疑などで再逮捕されていたことが府警への取材でわかった。採取されていた唾液(だえき)のDNA型が一致し、いずれも容疑を認めているという。
府警は、西淀川区の事件後に採取した西尾容疑者のDNA型を、過去の事件で残された容疑者のDNA型と照合。2007年11月に大東市の路上で20代(当時)女性が「騒いだら殺す」と脅された強姦容疑事件と、08年8月に東大阪市内の路上で帰宅途中の20代(同)女性が顔を殴られて押し倒され、カバンも奪われた強姦致傷事件でそれぞれ採取された唾液のDNA型と一致したという。
西淀川署などによると、西尾容疑者は今年6月9日深夜、西淀川区内でタクシーに乗務中、車内で乗客の20代女性の体を触るなどわいせつな行為をした疑いがあり、パトロール中の警察官に現行犯逮捕された。以前の2事件も含め、大阪地検が既に起訴している。