子どもの死亡事故、起きた場所は
消費者庁は2日、2010~14年の5年間に起きた14歳以下の子どもの事故死についての分析結果を発表した。年齢別では0歳が25%と最も多く、0歳児が亡くなった事故の約8割が、布団が顔を覆ったり、気管にものを詰まらせたりしたことによる窒息だった。
特集「小さないのち」
亡くなった人ごとに自治体が作成する「人口動態調査死亡票」をベースに、5年間に起きた死亡事故2030件を分析した。
0歳の事故の内訳をみると、就寝時の窒息が160件で最も多かった。窒息した状況は、顔がマットレスなどに埋まる(33件)、掛け布団などが顔を覆う・首にまきつく(17件)、ベッドと壁の間に挟まれる(13件)などが目立った。
建物からの転落事故が3~4歳に集中していることや、浴槽で溺れる事故は1歳児が最も多かったことなども分かった。
年齢別の事故原因で1位だったのは、0歳を除くといずれも交通事故だった。事故が起きた場所は住居が31%、道路・駐車場が27%だった。
6歳以下の事故が全体の64%を占めるなど、未就学児の事故防止対策が課題として浮かび上がった。
事故死に関する情報を政府内で共有し、再発防止につなげることを目的にした関係省庁の連絡会議が今年度発足し、この日の会議で分析結果が示された。