早朝から投票所に足を運んだ有権者ら=8日、フィラデルフィア、ランハム裕子撮影
1年半以上にわたって続いてきた、長い米大統領選の決着がつく8日。史上初の女性大統領誕生か、行政経験や軍歴もない異端児が選ばれるか――。米国の有権者は各地で、思いを込めて一票を投じた。
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特集:米大統領選2016
接戦州の一つ、ペンシルベニア州フィラデルフィアでは、朝から投票所の前に長い列が出来た。特に注目が集まる全米第5の都市は伝統的に民主党が強く、7日夜にはクリントン氏が大きな集会を開いた。
テリー・ウィリスさん(78)は当初、「トランプ氏に反対するため」に投票をするつもりだったが、集会で「これがファーストレディーとして最後の仕事」と訴えたミシェル・オバマ大統領夫人の演説が心に響き、積極的にクリントン氏に投票した。「1時間並んで投票したけれど、気分はすごくいい」と笑った。
一方、元海兵隊員という男性は「クリントン氏では必要な変革がない」としてトランプ氏に投じた。「彼はちょっとクレージーかもしれないが、クリントン氏も問題がある。この国には、ブレグジット(英国のEU離脱)のような大きな変革が必要だ」と語った。
フィラデルフィア周辺ではトラ…