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増える虐待、対応「もう限界」 児相職員、すり減る心身

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2016-11-20 14:50:50  点击:  切换到繁體中文

 

写真・図版


子どもを乗せるため、チャイルドシートを車に積み込むワーカー


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■小さないのち 児相の現場で


「いやや」母は刃を腹に 赤ちゃん「職権保護」の瞬間


「いまから来い」子と引き離された母、電話越しの怒声


特集「小さないのち」


バジルのパスタを食べようとしたときだった。


午後9時半すぎ、西日本にある児童相談所(児相)でいつものように残業をして帰宅した女性ワーカー(児童福祉司)の携帯電話が鳴った。遅い夕食とはいえ、夫と向かい合い、ほっとした時間を過ごそうとしていた。


児相からの着信に胸騒ぎがした。この日の夜は、緊急事態が発生すれば、対応しなければならない当番にあたっていた。


病院から、虐待が疑われるとの通報があったという。小学生が脳振盪(しんとう)を起こして運ばれたので、病院に行って確かめてほしいとの依頼だった。


女性ワーカーはすぐに自宅を飛び出した。車を運転して約1時間。ほかのワーカーと病院で落ち合い、父親から何があったのかを聞いた。「質問しても息子が何も答えなかった。小突いた後に押し倒し、足で踏んづけた」と女性ワーカーに話したという。子どもは吐き気を訴え、そのまま入院した。


帰宅したのは午前0時すぎ。夫はすでに寝ていた。ひとりで冷めたパスタを食べ、床に就いた。翌朝は午前8時半に出勤。その後、入院した子どもの一時保護に向かった。


虐待の対応チームに入って4年目の30代。大学を卒業後、別の仕事をしていたが、子どもが虐待で亡くなるニュースを見て、「自分が救う側に回りたい」と、この世界に飛び込んだ。


だが、日々何が起こるかわから…




 

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