昨年の大会でスパイクを打つ中大の石川
バレーボール全日本男子の新エース石川祐希。3連覇がかかる中大の3年として迎える今年の全日本大学選手権には、いつも以上の意気込みで臨む。
全日本男子の新エースに指名されて1年あまり。中大の石川祐希(3年)は今年の5~6月に行われたリオデジャネイロ五輪世界最終予選で、「バレー人生で初めて」という挫折を味わった。
世界最終予選を突破できず、日本男子は2大会連続で五輪出場を逃した。「プレッシャーのかかる場面で負けたことは、すごく経験になった。負けて悔しかったが、もっと頑張らないといけないなと思える大会だった」。愛知・星城高では史上初の2年連続の高校3冠、中大での全日本大学選手権(インカレ)2連覇……。昨年9月のW杯でも華々しい全日本デビューを飾った。順風満帆の成長を見せた石川が、初めて世界との差を突きつけられた。
最終予選では他国の厳しいマークにあった。サーブでしつこく狙われ、攻撃力を封じ込められた。豪州戦では右足首をねんざ。結局、日本の予選敗退はコートの外から見届けることになった。
この挫折が石川がバレーへ打ち…