標高2450メートルの室堂付近を映したライブカメラの映像=29日午前11時50分、富山県立山町、立山黒部貫光提供
雪山登山が暗転した。富山県立山町の北アルプス・立山連峰で29日朝に発生した雪崩。東京工業大学のパーティーのうち3人が巻き込まれ、1人が心肺停止という。現場では救出活動が続き、地元はスキー客らへの対応に追われた。
富山県警上市(かみいち)署によると、雪崩は午前8時20分ごろに起きたとみられ、発生当時は視界が悪かった。
県警山岳警備隊の隊員10人が現場で救助活動にあたっている。立山町消防本部によると、心肺停止状態の男性と低体温症の男性は、登山口の「室堂ターミナル」(標高2450メートル)へ運ばれた後、救急車で搬送された。東京工業大学は午前11時に対策本部を設置。現地に職員2人を派遣し、情報収集にあたっている。
県自然保護課によると、雪崩に…