韓国の野党3党は2日、朴槿恵(パククネ)大統領に対する弾劾(だんがい)訴追案を同日中に国会に提出し、9日の採決を目指すことを決めた。弾劾訴追は国会議員300人のうち、200人以上の賛成で可決する。野党3党と無所属議員だけでは足りず、与党セヌリ党から28人以上の賛成が必要になる。与党の非朴派の動向が焦点になる。
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弾劾訴追案は、朴氏が長年の支援者、チェ・スンシル被告に機密文書を渡したり、財団設立で財閥企業に資金拠出を強要したりしたなどと指摘。「職務執行において憲法と法律に広範かつ重大に違反した」として罷免(ひめん)を求めた。
弾劾訴追が議決されれば、大統領の権限が停止され、首相が代行する。実際に弾劾するかは憲法裁判所が180日以内に決める。弾劾訴追案は2004年の盧武鉉(ノムヒョン)大統領に対して提出されて以来、12年ぶり。
朴氏は11月29日、大統領の…