11月29日午後、ソウルの大統領府で会見に臨む朴槿恵大統領=東亜日報提供。自身が関係する一連の事件を受けて、この日、任期途中での辞意を表明。任期短縮を含めた自身の進退を国会の決定に委ねる考えを示した
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は6日、与党セヌリ党の幹部と会談し、与党が示していた来年4月に辞任する案を受け入れる考えを示した。しかし、野党や与党の「非朴派」はこの案を拒否し、弾劾(だんがい)訴追案に賛成する構えを崩しておらず、世論の多くは弾劾を求めている。このため、与党は9日の採決は自主投票にすることを決定。可決の可能性が高まった。
会談したのは李貞鉉(イジョンヒョン)代表と鄭鎮碩(チョンジンソク)院内代表で、終了後に会談の内容を明らかにした。朴氏は4月に辞任するという与党案について「そのまま受け入れなければならないとずっと考えていた」と述べたという。ただ、李代表らは朴氏に対し、野党や非朴派の動向などから、この案を「維持するのは困難」と説明。採決には与党として自主投票で臨む方針を伝えた。
一方、朴氏は国会で弾劾訴追案が可決された場合、「憲法裁判所(の審判)を見守りながら、国家と国民のため、落ち着いて淡々と進む覚悟ができている」とし、弾劾するかを決める憲法裁の判断を待つ考えを示した。「弾劾訴追案が可決されれば、その結果を受け入れ、私ができるすべての努力を尽くす」とも語ったという。
弾劾訴追案の可決には与党から…